撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

子供ておもしろいねえ(芋たこなんきん)

 徳永先生と子供達と、週末を一緒に過ごし始めた町子さん。
新しい、みんなの家で・・・。「無理したんやない?」と
心配する町子に、「男が嫁さんのために多少の無理せんで
どうする?」と徳永先生。正しい無理の仕方ですね。


 友人たちに、子供の性格をうれしそうに生き生きと語る
町子。まるでひとんちに遊びに行ったみたいに・・と言われる
ほどの客観的・楽天的考察。でも、これが基本、純粋さかな
とも思う。人への好奇心は人への愛しさにつながる。興味も
ないものに愛情は持てない。


 いろいろな事情や、自分の都合で、親は知らず知らずのうちに
子供を型にはめようとしたりふりまわしようとしていることを
うっすら感じるときがある。他人に対するような客観的な
目をどこかに忘れずにいたら、行き詰まったときに煮詰まらずに
次の道を見つけられるような気がする。


 子供っておもしろいなあ・・とただ素直な気持ちで見つめる
ことって、まっさらな気持ちで子供と向き合うこと。生まれて
間もない頃の大して動きもしない赤ん坊を飽きずにずっと
眺めていた記憶を思い出す。はじまりは、そうだった・・と
時折思い出したいと思う。


 「たかしくんはやさしいんやねえ・・」と涙をこぼした町子
さんの純粋な気持ちが染み渡るように、たかしくんの表情が
ゆっくりとほどけていくのがとてもうれしかった。