あほ、命より大事なもんがあるかいな(芋たこなんきん)
センセ違いでやって来た徳永先生。この方が、カモカのおっちゃん
となる予定の方ですね。「なんか反論ありますか?」と言った顔が
余裕があるのだけど、いったいこの二人がどんなやりとりをするのか
楽しみ。余裕は大事ですね。「赤目つって」っていうのはその対極?
一生懸命で前のめりになりそうな町子さんが命より大事なあたしの
右手・・と言いかけると、センセが言います。「あほ、命より大事な
もんがあるかいな!」う〜ん、この言葉はいいなあ。さりげなくこんな
言葉を言える人って素敵だ。
田辺聖子さんは言います。忙しかったりしんどかったり、人間商売は
大変だけど、気を取り直すのが大切。で、そのためには一息いれて、
おいしいもんたべるのがおすすめ・・とか。私もそれはよく思う。
・・町子さんちの食卓は今日もなんだかおいしそうでした。
「芋たこなんきん」今日の一品は「なんばさつま」。サツマイモを青葱
と一緒に、醤油味で惣菜風に煮付けたもののことです。
「たべもんより先にあんたのことすきになってくれるひとみつけんと」
お母さん、ごもっともです。でも、一緒に楽しくおいしいもん食べ
れる人みつけたら、一度で済むかな?
徳永先生はもちろんでしょうが、この小川さんというひと、町子さんの
これからに重要な役割を持って、関わっていきそうな気がする。彼女の
小説をとてもかってくれているようですものね。女にとって、女一般的な
部分でなく、仕事や才能の部分を認めてくれる男の人ってある意味貴重
だと思う。人間的な友人になれる大事なものだと思う。ま、友人はどこまで
いっても友人・・っていうのもよくある話ですが・・。
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
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