年とるほど愛情に貪欲になる
ドラマを観たら、田辺聖子さんの本が読みたくなった。朝の
つぼにはまったのは、城島さんでしたっけ、彼のお父さん役が
予想以上(予想外?)に感じが良かったこと。田辺さんのエッセイの
中で、理想の男性像を、書かれてたのがあって、それがもう、理想
も理想あま〜〜い雰囲気だったのだけど、その最後に、これは、
だんなさんじゃなくて、お父さんですみたいなことが書かれてた
ような記憶が・・・。それが何に書かれてたか確かめたくて探して
るんだけど、まだみつからない・・・。
で、エッセイ読みつつ、久しぶりに読んでまたまたびっくりする
ほどぴったりの気分に今日もPCと読書で時間を使ってしまいそうな
予感。「いっしょにお茶を」のなか、友情への誘い・・。
主婦にこそ、友人が必要だと言われる。
夫と子供だけで充足する、という女の人生を、私は否定も
しないが、四十歳ぐらいで死ぬなら別、われわれの人生は
(幸か不幸か)長くなった。そして年とればとるほど人は
愛情に貪欲になる。何が楽しいといって、好もしい人の
情愛を享ける、こちらもお返しするだけのたっぷりの愛情を
持ち合わせているほどの、うれしいことはない。
河合隼雄さんの本で、新しいことに興味を持つことは、新しい
鉱脈を掘り当てることのようだ、と書かれていたことを思い出す。
対象が増えて、分け前が減るのではなく、溢れ出すものが増えて
すべてが豊かになるのだと。
人間は自分の中で、無限のエネルギーを生み出すほどの宇宙を
持っている・・・そう思うと、自分の存在もまた愛おしくなる。
・・まちがってもブラックホールになりませんように・・・。
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1984/10
- メディア: 文庫
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