撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

夢に見る家族の食卓(芋たこなんきん)

 田辺聖子さん原案の「芋たこなんきん」放映開始。純情きらり
家族を考えさせるドラマだったとしたら、芋たこなんきんは家族を
感じさせてくれるドラマのような気がする。別に比べる必要は
ないんだけどね。我が家での反応といえば、だんながチャンネルを
変えて2回目を観ようとしたこと。長男が、テレビの前を着替えの
場所に選んで、二人で並んで観ている状態になったこと。


 私のびっくりは、主人公の回想場面、笑い声の溢れる食卓を
観ながら涙が出てきそうになったこと。おいしそうな大皿盛りの
ごちそうを囲む、たくさんの人たち。思い思いの話題を出しながらも
子供の話も、おじいちゃんのはなしも、大きいおばあちゃんの話も
みんながきいて、みんなで笑っている食卓。


「筆でかいてんの?」
「ほんまに仕出し屋になってしまうでしょう」
「あたしは紙芝居のおっちゃんやないんやから」
 敢えて状況説明はしません。全編、軽やかな漫才かやわらかい落語
を聴いているような、テンポのいい会話で運ばれているような心地
良さを感じました。主人公町子さん、もとは夢見る夢子さんなのが、
きつい状況で、いくぶんかたくなりかけてるところ。これから出会う
ひととのやりとりで、どんな変化を見せてくれることか・・。今日は
少し暗めに、抑えめに演じてる藤山直美さんがどんな風に、チャーミング
に解けていくさまを見せてくれるか楽しみです。


 8時30分からのニュースを読むアナウンサーのひとも、心なしか
口元がゆるんでたような・・。あの後だと、なんだか肩の力の抜けた
突っ込みをしてしまいそうな気がする・・。悲惨な出来事やしょうもない
犯罪が減ったらいいなあとおもう。